老化促進モデルマウス(SAMP8)のフリーラジカルに関する研究
Project/Area Number |
08770172
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Yamagata Public Corporation For the Development Of Industry, Institute Life Support Technology |
Principal Investigator |
小松 真紀子 財団法人山形県テクノポリス財団, 生物ラジカル研究所・医学薬学研究部, 研究員 (80280709)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | フリーラジカル / 老化 / 老化促進モデルマウス / ニトロキシドラジカル / 抗酸化物 |
Research Abstract |
老化とフリーラジカルの関係について多くの報告がなされているが、in vitroにおける報告がほとんどであり、in vivoにおける報告はなされていない。そこでL-バンドelectron spin resonance-computed tomography (ESR-CT)システムを用いてマウス頭部のフリーラジカルの変化をin vivoにおいて捉えることを目的とした。現存のESR-CTシステムでは内因性のフリーラジカルを捉えることはできないので、ニトロキシドラジカルをもつスピンラベル剤を老化のモデルである老化促進モデルマウス(SAMP8)1、3、6、9、12ヶ月齢の腹腔内に投与し、頭部のニトロキシドラジカルの変化をESR-CTシステムを用いて捉えた。その結果、加齢に伴うニトロキシドラジカルの半減期は雄群については6ヶ月齢が最も長くなること、雌群においては1〜12ヶ月齢において加齢とともに半減期が長くなることが明らかとなった。このことから雄群においては6ヶ月齢において、雌群においては加齢とともに頭部のフリーラジカルが多く発生していることが示唆された。また雄群と雌群を比較すると雌群の方がニトロキシドラジカルの半減期は長いことが明らかとなり、雄群と雌群ではフリーラジカルの発生や抗酸化系に違いのあることが示唆された。さらにフリーラジカル消去作用をもつ抗酸化剤として、抗老化剤"老来福"を1ヶ月間雌雄SAMP8に投与し、同様にニトロキシドラジカルの変化を測定した。その結果、老来福を投与した雌群において半減期が短くなることが見いだされ、抗酸化剤の効果がin vivoにおいて認められた。 以上のことから加齢に伴うフリーラジカルの変化をin vivoにおいて捉えることができた。またその変化は雌雄間において異なることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)