Project/Area Number |
08770175
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
矢ノ下 玲 財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 腫瘍生化学研究部門, 研究員 (00224915)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 正常p53cDNA / ヒト大腸癌抑制 / 遺伝子発現変化 / differential display |
Research Abstract |
正常p53cDNAをヒト培養大腸癌細胞に導入して癌形質が抑制された細胞を既に得ている。この癌形質抑制は外来性の正常p53遺伝子の発現を伴っており、転写調節因子であるp53蛋白質により何らかの遺伝子群の発現が増加、あるいは低下したと考えられる。これらの遺伝子群を同定することは正常p53遺伝子の癌抑制機構の解明に重要と思われる。そこで元の大腸癌細胞(COKFu)と癌形質抑制細胞(N-p53/CMV Cl.1)の全RNAを用いてdifferential display法によるmRNA発現量の解析を行った。両者の間で強度に差が認められたcDNAフラグメント(842クローン)について再増幅しアガロース電気泳動後、元の癌細胞と癌形質抑制細胞のcDNAプローブによるサザンブロットを行い、differential displayにおいて見られたものと同様の強度の差が認められたcDNAフラグメントを29クローン得た。これらのうち18クローンをプローブとしたノーザンブロットを行い、癌形質抑制細胞のmRNAとより強くハイブリダイズするクローンを7種、元の癌細胞のmRNAとより強くハイブリダイズするクローンを8種得た。これらのクローンは塩基対数同じであるが配列が異なる複数のcDNAフラグメントを含んでいる可能性が考えられる。そこでこれらのクローン各々を再増幅しTAクローニングベクターに組み込んだ後にシークエンスを決定し、既知の遺伝子とのホモロジーを解析していく。
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