Project/Area Number |
08770195
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
和田 昭裕 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (70253698)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ヘリコバクターピロリ / IL-8 / LPS |
Research Abstract |
Helicobacter pyrori(H.pylori)の感染は好中球の集積が著明であり、好中球の過剰な集積は、組織障害および潰瘍形成を導く。こうした好中球の集積に主に関わっている強力な走化性因子としてIL-8が知られ、胃炎上皮細胞におけるIL-8の発現が著しい。そこで、H.pyloriのいかなる因子が動物細胞におけるIL-8の発現に関わっているのかを明らかにすることを目的とした。H.pyloriの培養上清および菌体を胃の上皮細胞(AGS)および単球由来株化細胞(THP1)に添加してIL-8の誘導を調べた。その結果、H.pyloriの培養上清の添加ではIL-8の誘導が認められなかったが、H.pyloriの菌体の添加ではIL-8の誘導が認められ、本菌の菌体表層にIL-8を著明に誘導する物質が存在することを示唆していた。次に、H.pyloriの菌体破砕物の遠心上清を培養細胞に添加した結果、AGSおよびTHP1において有意なIL-8の発現が認められた。この溶液のゲル濾過をおこないIL-8誘導を調べた結果、THP1細胞は高分子量画分がIL-8を誘導するのに対して、AGS細胞は低分子量画分がIL-8を誘導するのがELISAでもRT-PCRでも認められた。さらに、プロテアーゼ処理およびリムルステストによりこれらの画分を調べた結果、高分子量画分はLPSであり、低分子量画分は蛋白性成分であることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)