Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
8人の男子大学生(平均年齢22.1歳)を研究対象として、2連続,12時間2交代の模擬夜勤下でとる仮眠が、夜間および昼間睡眠時の心血管反応(心拍数・血圧変動)に及ぼす影響を調べた。合わせて,仮眠が夜勤覚醒中の覚醒水準に及ぼす効果も検討した.実験条件は,2時から4時まで120分の仮眠をとる条件(仮眠条件)と、休憩のみをとる条件(休憩条件)を設定し、2条件の比較を行った。実験スケジュールは,第1日目の19時に実験室に入室し,その後,各覚醒水準の測定の練習を習熟するまで行った.実験は20時から開始され,21時から9時まで,20分間の測定時間,10分間の運動負荷期間,15分間の安静期間,15分間の自由期間からなる実験のセッションを仮眠および休憩時間を除き,1時間間隔で繰り返した.その後10時に食事を取り,12時から17時まで昼間睡眠をとった.被験者はこれらのスケジュールを2日間続けた.なお,夜間の負荷として50ステップ/分の踏み台昇降を課した. (1)覚醒水準への影響 結果は,実験1日目の各覚醒水準指標(フリッカー値,4選択反応時間,自覚症状しらべ,ヴィジュアルアナログスケール)には,休憩条件に比して仮眠効果が示されたが,実験2日目は,その効果に差異は示されなかった.この解釈として,2日目の仮眠条件で睡眠慣性および係留睡眠効果が生じたことが推測された.これらの結果は,1997年5月に開催される日本人間工学会(北九州)で発表する予定である. (2)心血管系への影響 現在,睡眠脳波および心血管反応のデータを解析している最中であり,その結果は1998年の日本産業衛生学会で発表する予定である.
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