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¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
【目的】膵の分化における誘導遺伝子の同定 【方法】A野生株、Bデキサメサゾン処理、CアクチビンA処理、DアクチビンA+ベータセルリン処理したAR42J細胞からmRNA Differential Display法によりこの細胞が外分泌細胞、内分泌細胞として分化する際にどのような遺伝子の発現レベルが変化するかを検討した。 【成績】発現レベルが変化する70個のバンドを得た。Bで発現レベルが増加するものが19個(1)、低下するものが10個(2)、Cで発現レベルが増加するバンド15個(3)、低下するバンド5個(4)、Dで発現レベルが増加するバンド20個(5)、低下するバンド1個(6)であった。既知のものは(1)1個(acidic ribosomal phosphoprotein P1)、(2)2個(14-3-3 eta,thymosin beta 10)、(3)5個(β-actin,r-actin,neuron specific enolase,cartilage-derived retinoic acid-sensitive protein,copper/zinc superoxide dismutase)、(4)1個(ubiquitin-like protein)、(5)4個(PTHrP,hemopexin,nerve growth factor-induced gene,mitochondrial cytochrome oxidase)、(6)1個(PACE4)であり、情報伝達に関わる蛋白、転写因子、細胞骨格を構成する蛋白等をコードする遺伝子であった。他は未知の遺伝子であった。 【結論】膵の分化を検討する上で、mRNA Differential Display法は発現レベルが変化する遺伝子を効率よく同定し、分化誘導に重要な未知遺伝子を単離するのに非常に有力な方法である。
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