自己免疫性肝炎における抗核抗体き多様性とその産生機序-認識エピトープとVH遺伝子の解析
Project/Area Number |
08770393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
奥秋 靖 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70233450)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 慢性C型肝炎 / 自己免疫性肝炎 / 原発性胆汁性肝硬変 / 抗核抗体 / VH遺伝子 / B細胞 |
Research Abstract |
自己免疫性肝炎、慢性C型肝炎、原発性胆汁酸肝硬変における抗核抗体の質的意義について検討し、以下の新たな知見が得られた。尚、検討には診断時および経過観察中に採血が必要と思われた際に得た血清の一部を用いたが、その際に採取した検体の一部を本検討に用いることを患者に説明し承諾を得た。 1自己免疫性肝炎、慢性C型肝炎における抗核抗体の対応抗原の検討 HepG2細胞より抽出した核原を抗原として用いたウエスタンブロット解析により、自己免疫性肝炎では90%以上の症例で32kDaタンパクが抗核抗体の主要対応抗原として認められた。慢性C型肝炎における抗核抗体の対応抗原は症例により異なり、共通して強く認識される抗原はなく、多数の抗原を弱く認識していることが示された。一方、原発性胆汁性肝硬変では50〜55kDaタンパクが抗核抗体の主要対応抗原として同定されたが、染色パターンはdiscrete speckled patternにもかかわらず、セントロメア抗体の認識抗原である17kDaタンパクは認めなかった。 2自己免疫性肝炎、慢性C型肝炎の抗核抗体産生B細胞のVH遺伝子ファミリーレパトア解析 現在検討中であるが、これまでのところ抗核抗体産生B細胞のVH遺伝子ファミリーの発現に自己免疫性肝炎、慢性C型肝炎に特異的な偏りは認められていない。
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Report
(1 results)
Research Products
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