Project/Area Number |
08770410
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
北川 真一 関西医科大学, 医学部, 助手 (50247912)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | インテグリン / 大腸癌 / 癌転移 |
Research Abstract |
1.インテグリンの発現の検索、組織学的所見・臨床所見との対比 臨床検体を用いてインテグリンの発現を免疫組織学的方法と分子生物学的方法により検索した。正常大腸組織および大腸癌細胞にはconstitutiveなインテグリンが発現しているほか、その癌の病理組織学的分化度によりインテグリン発現のパターンが異なることを明らかにした。大腸癌細胞のインテグリンの発現と病理組織学的所見および臨床的背景を多因子解析した結果、大腸癌細胞の遠隔転移(主に肝転移)と良く相関したのは癌細胞の脈管浸潤であった。細胞外基質との相関では、血管内皮および基底膜の基質分子、特にラミニンと相互作用するインテグリンの発現が高頻度に認められた。以上の成績により、大腸癌細胞の遠隔転移能を予知する上で、癌細胞に特異的あるいは選択的に発現したインテグリンが臨床的に有用なマーカーになり得る可能性が示唆された。 2.合成オリゴペプチドを用いた大腸癌細胞の転移抑制の実験的試み 樹立された培養大腸癌細胞株のインテグリンサブユニットの発現を検討したところ、細胞株による相違が見い出され、細胞外基質への接着活性が異なった。 各細胞株と細胞外基質とのadhesion assayの結果やマウス転移モデルにおける実験成績から、 合成オリゴペプチド、特にサイクリックオリゴペプチドにより癌細胞の転移能を修飾し得る可能性を確認した。 今後は、大腸癌細胞のみならず他の消化器癌細胞についても検討し、臨床応用に向け多くの知見を蓄積させたい。
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