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肺損傷の可逆性と肺内浸潤好中球のアポトーシスとの関係について

Research Project

Project/Area Number 08770425
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Respiratory organ internal medicine
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

石井 幸雄  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80272194)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsオゾン / 急性肺損傷 / IL-1β / TNF-α / MIP-2 / CINC / アポトーシス / ラット
Research Abstract

Sprague-Dawleyラット(200-250g)に1〜2ppmオゾン4〜6時間曝露し、急性肺損傷モデルを作成した。同モデルは気管支肺胞洗浄液中のアルブミン濃度および好中球数が曝露後1日から3日で有意に増加し7日までに回復する可逆性肺損傷モデルであった。好中球の増加に先駆け、曝露直後より肺胞マクロファージは活性化され、interleukin-1β(IL-1β)、tumor necrosis factor-α(TNF-α)の発現がmRNA、蛋白両方のレベルで亢進していた。同細胞2時間培養後の上清は明らかな好中球遊走活性を示した。同活性がIL-1βないしTNF-αの直接作用か調べるため上清にそれぞれに対する抗体を加え吸収したが遊走活性に変化はなかった。培養開始時より両抗体を加えIL-1β、TNF-αに起因する反応を押さえると同活性が抑制されたことよりIL-1β、TNF-αは間接的に好中球を遊走するものと思われた。好中球遊走活性を有するchemokineのうち、macrophage inflammatory protein-2、cytokine-induced neutrophil chemoattractantはオゾン曝露後の肺胞マクロファージで強い発現が見られたが抗IL-1β、抗TNF-α抗体により抑制された。以上よりオゾンにより活性化された肺胞マクロファージはproinflammatory cytokinesを産生しオートクリンによるchemokinesの産生を介して好中球を肺胞腔内に集積すると考えられた。
同モデルで肺内に集積した好中球を注意深く観察してみると2〜3日目で多くの好中球はクロマチンの凝集など形態的にアポトーシスの所見を呈し、DNA末端標識法でも60〜70%の好中球が陽性であった。また3日目では肺胞マクロファージ内にDNA末端標識法陽性の好中球が多く見られ、アポトーシスを起こした好中球は肺胞マクロファージに貧食され排除されると考えられた。以上の所見は好中球の破壊による2次的な炎症の波及を免れるのに有効であり、炎症の可逆性を説明する上で重要な所見である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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