心筋におけるムスカリン性カリウムチャネルの分子多様性の解析
Project/Area Number |
08770496
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
磯本 正二郎 大阪大学, 医学部, 助手 (80273671)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 心筋 / カリウムチャネル / GTP結合蛋白 / クローニング |
Research Abstract |
本研究の目的はin vivo心筋でのムスカリン性カリウムチャネル(K_<ACh>)の分子機構を明らかにすることである。最近K_<ACh>がラット心臓cDNAライブラリーより単離されたGIRK1およびGIRK4というGIRKサブファミリーに属する2つのサブユニットのヘテロ重合体として形成されていることが明らかにされた。これらのサブユニットと高い相同性を示すGIRK2およびGIRK3が報告されているが、今回我々がGIRK2のisoformと考えられるGIRK2Bを新たに単離し、報告した(Isomoto et al.Biochem Biophys Res Commun 218;286,1996)。GIRK2BをGIRK1と共にアフリカツメガエル卵母細胞に発現させると、それぞれ単独で発現させた場合に比べて明らかにK_<ACh>と同様にG蛋白質で活性化されるカリウム電流の増大を認めており、GIRK2BもGIRK1とヘテロ重合体を形成し得ると考えられた。Reverse transcription PCR法を用いた検討によりGIRK2が中枢神経系にのみ発現しているのに対して、GIRK2Bは心臓を含めた様々な臓器に発現していた。また、我々の教室では免疫学的解析によりGIRK1がいくつかの蛋白とassociateしていることを明らかにしており(Inanobe et al.Biochem Biophys Res Commun 217;1238,1995)、GIRKサブファミリーは心臓を含めた様々な組織において異なるサブユニットのヘテロ重合体としてG蛋白質で活性化されるカリウムチャネルを形成していることが示唆された。さらに、最近我々はGIRK1のisoformであるGIRK 1Bを新たに単離し、このクローンも心筋細胞に発現していることを確認した。現在GIRK1Bの心筋における分子機構について解析を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)