Project/Area Number |
08770509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
小口 朝彦 自治医科大学, 医学部, 助手 (10233488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 和幸 自治医科大学, 医学部, 教授 (90145128)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 転写 / プロテアーゼ / NF-κB / VCAM-1 |
Research Abstract |
1、研究目的:NF-κBはvascular cell adhesion molecule(VCAM)-1など種々の遺伝子の転写調節機構に関与する蛋白質である。ある種のプロテアーゼ阻害薬はその活性化を抑制することが示されている。私たちはNF-κBの発現機構におけるプロテアーゼの役割について検討した。 2、研究方法:ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を実験に用いた。NF-κBの活性はゲルシフトアッセイ(EMSA)にて検討した。プローベはヒトVCAM-1遺伝子プロモーター領域に存在するNF-κB様領域をもとに作成した。 3、研究成績:(1)TNFα(tumor necrosis factor α,100U/ml)で60分間刺激したHUVECから抽出した細胞質蛋白成分(TNF:CE)と静止状態のHUVECから抽出した核蛋白成分(R:NE)をin vitroで混合すると、NF-κBの有意な発現を誘導できることをまず観察した。 (2)HUVECをプロテアーゼ阻害薬TPCK(tosyl-phe-chloromethylketone,25μM)で90分間培養し抽出した核蛋白成分(TPCK:NE)とTNF:CEをin vitroで混合し、EMSAを施行したがNF-κBの発現を認めなかった。TPCK(25μM)で30分間前処置した後TNFα(100U/ml)を加え60分間HUVECを刺激した。この細胞から抽出した細胞質成分(TPCK:TNF:CE)とR:NEをin vitroで混合しても、NF-κBの発現を認めなかった。 4、結論:核内および細胞質内プロテアーゼ活性は共にNF-κBの活性化に必須であること、両者が同一ものか否か不明であるが共にTPCK依存性で類似のキモトリプシン様プロテアーゼ活性を持つことが推測される。
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