Project/Area Number |
08770617
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
田村 俊哉 旭川医科大学, 医学部, 助手 (30217195)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 表皮角化細胞 / G蛋白質 / アデニレートシクラーゼ / フォルボールエステル |
Research Abstract |
ブタ皮膚に対するstripping処理やphorbol esterであるPMA(TPA)の塗布は表皮の増殖亢進を引き起こし、尋常性乾癬表皮に類似した状態にすることができる。今回、ブタ皮膚にstripping処理またはstripping処理後にPMAを塗布し、経時的にアデニレートシクラーゼの反応性とG蛋白質の半定量的解析を行なった。1 Stripping処理、Strippint+PMA塗布ブタ表皮では、36、48時間後でコントロールに比べコレラ毒素によるGsのADP-リボシル化の増加を認めた。StrippingとStrippint+PMAとの比較では後者の方がGsのADP-リボシル化量は増加していたが、96時間後にはGsのADP-リボシル化量はコントロールと同等となった。 2 同様の処理36時間後において百日咳毒素によるGiのADP-リボシル化の増加を認めた。Stripping処理とStripping+PMA処理群との間にGiのADP-リボシル化量に差は認められなかった。 3 Immunoblotによる検討では蛋白レベルでいずれの処理においても経時的にGs,Giともに変化は認めなかった。4 Stripping、Stripping+PMA処理後36、48時間の豚表皮では、エビネフリン刺激によってcAMPの有意な増加を認めた。96時間後ではコントロールと有意差は認められなかった。5 同様の処理後、36時間の豚表皮ではコレラ毒素およびフォルスコリン刺激により、cAMPの有意な増加を認めまたが、Stripping、Stripping+PMA処理の間では有意差は認めなかった。以上の結果はStripping処理、Stripping+PMA塗布後36〜48時間後のブタ表皮は尋常性乾癬表皮におけるG蛋白質の半定量解析と同様の結果であったが、アデニレートシクラーゼの反応性については一致しない結果であった。
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