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表皮角化細胞におけるIRF関連遺伝子のクローニング

Research Project

Project/Area Number 08770655
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Dermatology
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

久山 倫代  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (70273977)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsケラチノサイト / DPH2L / イムノスクリーニング / 乾癬 / 抗IRF-1抗体
Research Abstract

我々は interferon regulatory factor 1(IRF-1)に対する抗体によって認識されるIRF-1とは異なる別の蛋白を検出した。我々はその蛋白質が正常の組織に比べて乾癬組織できわめて減少していることに興味をもち、その蛋白質を明らかにするため human keratinocytes cDNA library より抗IRF-1抗体を用いてイムノスクリーニングを行った。一次、二次スクリーニングを行い、我々はその抗IRF-1抗体と反応するクローンを3個単離した。それらをシークエンスした結果、そのうちの二つは cytokeratin 6で、そのうちの一つはDPH2Lという遺伝子であった。DPH2Lは ovarian cancer で高頻度に欠損している染色体領域よりクローニングされた遺伝子で、その機能はまだ全く分かっていない。
単離したクローンのファージよりリコンビナント蛋白を合成し、それを用いてウェスタンブロットを行い、その抗IRF-1抗体との交差性を確認した。我々の用いた抗体はリコンビナント蛋白と反応したが別のロットの同じ抗体は全く反応しなかった。
次に我々はDPH2Lの発現を調べた。Northern Blot では分化したケラチノサイト、未分化のケラチノサイト、IFN-gamma で処理したケラチノサイト、TPA処理したケラチノサイト、また正常表皮、乾癬表皮などいずれのサンプルでもDPH2Lの発現は検出できなかった。
我々は検出レベルを上げるためにDPH2L特異的プライマーを合成し、RT-PCRにて上記のサンプルにおけるDPH2Lの発現を調べた。ほとんどの組織、あるいは細胞でDPH2Lの発現を確認したが、一部の乾癬の組織ではその発現は全く見られなかった。このことより表皮、また表皮を構成する主な細胞であるケラチノサイトにおいてDPH2Lは低いレベルで発現しており、また増殖性炎症疾患である乾癬のある段階ではその遺伝子の発現が抑制されていることがわかった。現在、我々は in situ hybridization あるいは免疫組織化学を用いて表皮内におけるDPH2Lの発現の分布を検討中である。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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