Project/Area Number |
08770666
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
片桐 一元 大分医科大学, 医学部, 講師 (00204420)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 円形脱毛症 / 末梢血単核球 / RT-PCR / IFN-γ / IL-4 / IL-10 / アトピー素因 / in situ hybridization |
Research Abstract |
(目的)円形脱毛症におけるリンパ球の役割を【1】治療前後での新鮮末梢血単核球のサイトカイン発現を調べることにより明らかにする【2】局所での発現をin situ hybridizationを用いて検討する。 【1】(修正目的)治療前後での検体が少なく,また改善時期の評価が難しいため,末梢血単核球では,アトピー素因と重症度について検討した。 (材料と方法)円形脱毛症患者27名(重症16名内11名アトピー素因あり,軽症11名アトピー素因1名)と健常人8名の新鮮末梢血単核球におけるサイトカインの発現を^<32>P-CTPを用いた半定量的RT-PCR法にて検討した。 (結果)前年の結果では円形脱毛症患者全体では健常人と比べてIL-4、IL-13の発現が多く、IFNγの発現が少なかった。しかし,今回の検討では軽症例ではIFNγの発現は弱い(健常人より弱く,アトピー性皮膚炎患者と同程度)がIL-4,IL-10は健常人と差がなく,重症例ではアトピー素因により修飾されているがIFNγの発現が亢進し,IL-4,IL-10の発現もわずかに亢進していた。 (考察)IFNγが重症度に関与していると考えられた。また,今まで報告されていないが,軽症例でも末梢血単核球のサイトカインレベルでの変化が起きていることが明らかになった。重症例との違いは病変局所での違いを反映しているのか,病勢の抑制のためなのかを検討する必要が有る。 【2】in situ hybridization用のプローブをPCR産物からTベクターを用いて作成した。IL-13でのみ検討したが,陽性所見が少なく,今後他のプローブを作成し検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)