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アトピー性皮膚炎患者皮膚のスフィンゴミエリンアシラーゼによる水解生成物の解析

Research Project

Project/Area Number 08770688
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Dermatology
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

村田 恭子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40246525)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsアトピー性皮膚炎 / バリアー機能障害 / セラミド / スフィンゴミエリナーゼ / スフィンゴミエリン / スフィンゴミエリンアシラーゼ / スフィンゴシルホスホリルコリン
Research Abstract

アトピー性皮膚炎は乾燥性皮膚(atopic skin)がその発生基盤となり慢性の湿疹病変が形成されると考えられるが、この乾燥性皮膚においては、皮膚のバリアー機能が障害されていることがわかっている。われわれは角質細胞間脂質、ことにセラミドの減少がアトピー性皮膚炎のバリアー機能障害に関与していることを明らかにしてきた。セラミドの代謝はその合成酵素であるスフィンゴミエリナーゼ(SMase)、β-グルコセレブロシダーゼ(BGCase)と分解酵素であるセラミダーゼ(CDase)の酵素活性バランスにより調節されており、すでにBGCaseとCDaseの酵素活性は健常人との間に有意差が認められないことは明らかにしている。AD,健常人の前腕屈側よりテープストリッピングにより採取した各層、およびAD,健常人の皮膚生検から得た表皮を材料として、酵素蛋白を抽出しコリンのメチル基がC^<14>で標識されたスフィンゴミエリンを基質として用い、スフィンゴミエリン水解活性を測定し、ラジオアイソトープ薄層クロマトグラフィー(TLC)で解析した。また、C^<14>で標識されたスフィンゴミエリンに市販のアシラーゼを反応させTLCで解析し、さらにHigh-performance liquid chromatography-mass spectometryを用い検討した。
今回の検討で、AD患者ではスフィンゴミエリン水解活性は著しい亢進を示し、その反応生成物の解析から、本来のセラミド合成酵素であるSMaseに替わり、スフィンゴミエリンアシラーゼ活性をもつ酵素が誘導され、その結果セラミドにかわりスフィンゴミエリンホスホリルコリンが生成され、セラミド量の減少を来していることが示唆された。
今後はさらに市販のアシラーゼ、スフィンゴシルホスホリルコリンを抗原として作製したモノクロナル抗体を用いて、免疫組織化学的手法により、生検した患者皮膚においてその局在を検討したい。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Murata Yasuko: "Abnormal Expression of Sphingomyelin Acylase in ATopic DermaTiTis : An Etialogic Factor for Ceramide Deficiency?" Journal of Investigative Dermatology. 106. 1242-1249 (1996)

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      1996 Annual Research Report

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Published: 1996-03-31   Modified: 2016-04-21  

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