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強皮症皮膚線維芽細胞における特異遺伝子のクローニング

Research Project

Project/Area Number 08770697
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Dermatology
Research InstitutionKawasaki Medical School

Principal Investigator

小野 雅史  川崎医科大学, 医学部, 助手 (90278929)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords強皮症 / 線維芽細胞 / Differential display
Research Abstract

(方法)全身性強皮症の硬化部及び年齢、性、部位を一致させた対照、また限局性強皮症の病変部、及び対照としてその周囲の健常部から皮膚を採取し、真皮線維芽細胞を培養した。その継代初期の培養細胞から40セットのプライマーを用いてmRNA differential displayを行った。全身性、限局性強皮症の両者に由来する真皮線維芽細胞の中で、複数の個体(それぞれ3例ずつ)において一様に、それぞれの対照と比べて特異的に発現または欠損しているクローン、または高度に(mRNA differential displayの結果その比活性が10倍以上)増強、または減弱しているクローンを取り出した。続いて、これらのクローンをプローブとし同一疾患の他の個体から得たtotal RNAをも同時に用い、その発現変化をNorthern Blot及び、RT-PCRにて確認した。更に確認されたクローンの塩基配列を決定してDNAデータベースとのホモロジー検索を行った。
(結果と考察)限局性及び全身性強皮症から各々60クローンづつを取り出し発現変化を確認した。ホモロジー検索の結果、そのほとんどが遺伝子として、また翻訳産物として未知であったが、主なものでは全身性強皮症由来真皮線維芽細胞ではSDF1,CD63類似、限局性強皮症由来真皮線維芽細胞ではSAP-3、NFκB類似物質の特異発現を認めた。
今回のmRNA differential displayの結果から注目すべきは、限局性強皮症と全身性強皮症の両者を比較すると、両疾患に共通して発現変化を来していたクローンは少なく、また限局性強皮症では全身性強皮症に比して非常に多彩なクローンの変化を認めた。つまり両者の線維芽細胞は異なる性格を有していた。このことは両疾患が病態の面から同一スペクトラム上の重症型、軽症型ではなく、異なる要因に基づく別の疾患であるとの考え方を強く支持するものである。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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