Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
放射線照射と細胞-細胞間接着因子との関連を明らかにするために,in vitroおよびin vivoで検討を行った.ヒト由来扁平上皮癌細胞を用い,照射後のカドヘリンの変化を免疫組織学,共焦点レーザー走査顕微鏡およびウエスタンブロット法を用いて照射後のE-cadherinの変化について検討した.in vitroでの免疫組織学的検討では,10Gy照射後24から48時間でE-cadherinが強く染色されたが,12時間以内および72から120時間ではコントロールと同等の染色性であった.最も強い染色性が見られた照射後24後で線量別にE-cadherinの発現を見ると,5から10Gyで増強し,15から20Gyに線量を増加してもE-cadherinの発現はコントロールと同等のレベルであった.これらの変化は共焦点レーザー走査顕微鏡を用いた検討でも,同様であった.ウエスタンブロット法では,E-cadherinは10Gy照射後3時間で増加し始め,48時間で最高となり72時間後には減少していた.線量別には5から15Gyで増加し,2Gyおよび20Gyでは増加が認められなかった.ヌードマウスに移植した同腫瘍では,ウエスタンブロットで,10Gy照射後24,48時間でE-cadherinの増加が見られたが,詳細は現在検討中である.
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