磁気共鳴血管撮影にて細胞外液分布及び血管内分布造影剤の効果に影響する因子の研究
Project/Area Number |
08770707
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
戸辺 公子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50262077)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 磁気共鳴血管撮影 / 酸化鉄粒子 / 造影剤 / 血管造影 / ファントム実験 / フロー効果 / タイムオブフライト効果 / ガドリニウム |
Research Abstract |
MRI用閉鎖循環型流体ファントムを作製し、ファントム実験を行った。AMI-227の濃度を0.13〜1.17μmolFe/mlとした。その結果、低フリップ角では比較的低濃度、高フリップ角では高濃度で高信号強度を呈する傾向が見られた。スライス面近接部・深部ともに3D-FISP40°、0.39〜0.78μmolFe/mlの条件下で最も高信号強度を呈した。液体と静止体の差をフローコントラストとすると、高速度・高フリップ角・スライス面に近いものほど高値となった。動物実験はSD ratsにUSPIOを40μmolFe/kg投与60分後、磁気共鳴血管撮影(MRA)を施行した。造影効果は3D-FISP15°で0.31±0.1(n=4)、3D-FISP40°で1.13±0.18(n=4)であった。次に投与量を5〜90μmolFe/kgとし1時間後に3D-FISP40°MRAを施行した。10〜40μmolFe/kg投与群でで良好な画像が得られた。投与1-4時間後のMRAでは、40μmolFe/kg投与群は4時間後まで良好な画像が得られた。10μmolFe/kg投与群でも投与直後では良好な画像が得られた。一般に濃度の低いものは、腹部下大静脈が心腔や大動脈に比べ高信号を呈した。MRAのスライス断面の検討では40μmolFe/kg投与で体軸断・冠状断像ともに十分良好な画像が得られた。これらの結果、USPIOは磁気共鳴血管造影の画像の改善に極めて有用であることが判明した。特にシークエンスの最適化により著明な信号強度の改善が見られた。我々の実験ではフリップ角40°、投与濃度10〜40μmolFe/kgが適当だと思われた。撮像可能な時間はかなり長く、1回の造影剤投与で多数の部位、種々のシークエンスで撮像可能であることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
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