Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
アルコール代謝酵素でアルコール依存症への発展のリスクファクターであるALDH2や,後天的に誘導され飲酒量増加に関係している可能性のあるCYP2EIの遺伝子多型が,アルコール飲酒後の血中アルコールおよびアセトアルデヒド濃度に及ぼす影響をin vivoにて検討した.その結果,とくにALDH2についてはALDH2*1遺伝子が血中アルコールとアセトアルデヒド両方の急速な濃度消失に,有意に影響していることが判明した.CYP2EIの誘導がこれらの濃度に与える影響については,現在さらに調査中である. また,ハロペリドールとカルバマゼピン併用時に,シトクロムP-450の誘導等によって,心毒性を持った代謝産物が増加する可能性を指摘していたが,特に,ハロペリドール血中濃度がより高めで,心電図上QTcの延長がみられる者は,心不全に陥る危険性が高いのではないかという可能性を指摘した. さらに,フェニトイン投与中の患者において,CYP2C19のm2遺伝子を持った者は,フェニトインの血中濃度が急上昇しやすい(poor metabolizer)のではないかという可能性も指摘した.
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