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ドパミンD4受容体遺伝子多型の精神症候学的意義についての検討

Research Project

Project/Area Number 08770805
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychiatric science
Research InstitutionNational Center of Neurology and Psychiatry

Principal Investigator

稲田 俊也  国立精神・神経センター, 精神保健研究所・老人精神保健部, 室長 (00184721)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords精神分裂病 / ドパミン / DRD4 / 幻覚妄想 / 思考障害 / 奇異な行動 / 陰性症状 / 遅発性ジスキネジア
Research Abstract

ドパミンD4受容体遺伝子座位上のエクソン3に存在する48塩基対繰り返し配列多型は,クロザピンに対する受容体親和性に違いのあることが示されて以来,精神分裂病や感情病などの精神疾患との関連で強い関心が持たれている。本研究はこの繰り返し配列多型と精神分裂病患者における精神医学的変数との間にみられる関連について検討したものである。対象は文書および口頭で本研究についての説明を行い書面による同意の得られた抗精神病薬服用歴のある精神分裂病患者161名と,抗精神病薬服用歴のない正常対照群107名である。これらの被検者より採取した血液よりドパミンD4受容体遺伝子座位上の48塩基対繰り返し配列を含む部位をPCR法により増幅し,その産物を電気泳動して泳動パターンの違いから繰り返し配列回数を調べた。一方,精神医学的変数としては精神分裂病患者全体およびその部分群として個別の初発精神症状(幻覚妄想,奇異な行動,思考障害,陰性症状の症状)がみられた各群,若年発症群,遺伝負因濃厚群,遅発性ジスキネジア脆弱群に分け,それらの各群と繰り返し配列多型との関連について検討した。その結果,最も一般的な4回繰り返し配列アリールの出現頻度は精神分裂病全体および正常対照群とも85%であった。また精神分裂病患者部分群では正常対照群にくらべて初発症状に陰性症状のみられた患者群,遺伝負因濃厚群,若年発症群の各群で繰り返し配列多型の分布に若干の違いはみられたが,統計学的に有意な差はみられなかった。以上のように今回調べたドパミンD4受容体遺伝子多型と特定の精神医学的変数との間に有意な関連を見いだすことはできなかったが,中枢ドパミン神経系の機能変化が精神疾患との間に密接な関連のみられることから,ドパミンD4受容体遺伝子座位上の精神症候学的意義については今後さらに検討する意義があるものと考えられた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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