SSDD法を用いた甲状腺腫瘍特異的遺伝子のスクリーニング
Project/Area Number |
08770817
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高野 徹 大阪大学, 医学部, 助手 (00263236)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | mRNA / Differential Display / 甲状腺癌 / RT-PCR / 遺伝子診断 / Tyrosine Kinase / G Protein |
Research Abstract |
Differential Displayの改良法であるSequence Specific Differential Displayにより1)tyrosine kinase,2)protein tyrosine phosphatase,3)G protein,4)SH2 domain,それぞれにホモロジーのある遺伝子群の中で甲状腺癌特異的に発現している遺伝子をスクリーニングした.各スクリーニングで数個ずつの癌組織特異的に発現していると考えられる遺伝子が検出されたが,大半は未知の遺伝子であった. 1)のスクリーニングでは甲状腺乳頭癌,未分化癌に特異的に発現している遺伝子TP2(仮称)の検出に成功した.この遺伝子の発現を種々の甲状腺組織でRT-PCRにより検討したところ,正常甲状腺組織や,濾胞腺腫,腺腫様甲状腺腫等の良性疾患ではmRNAが検出されず,甲状腺乳頭癌,未分化癌の遺伝子診断,遺伝子治療のターゲットとして極めて有望なものであることがわかった.現在この遺伝子を用いた甲状腺穿刺吸引生検からのRTーPCRによる遺伝子診断法を開発するため,生検検体中での発現を検討中である. 3)のスクリーニングではG protein familyであるelongation factor lαの発現が甲状腺乳頭癌で増加している可能性が示唆された.(これらのデータは現在論文投稿中) 2),4)についてはスクリーニングされた遺伝子の性質の検討を継続中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)