Project/Area Number |
08770857
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
清水 律子 自治医科大学, 医学部, 助手 (40226262)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | エリスロポエチン受容体 / アポトーシス / 分化 / cJun / UT-7 / GM |
Research Abstract |
エリスロポエチン受容体(EpoR)には完全長型(EpoR-F)と細胞内領域欠損型(EpoR-T)が存在し、赤血球分化にともなってEpoR-TからEpoR-F)へと遺伝子レベルでのswitchingがおこる。さらにEpoR-Tが存在する細胞ではエリスロポエチン(EPO)存在下でも細胞のアポトーシスを阻止できないことが知られている。我々はIL-3依存性Ba/F3細胞に挿入しトランスフェクタントを作製(Ba/F3-F、Ba/F3-T)を用いて、EpoRを介したシグナル伝達には増殖刺激シグナルとアポトーシス抑制シグナルが存在し、欠損した細胞内領域部分がアポトーシス抑制シグナル伝達に必須であること、またc-jun遺伝子はこのアポトーシス抑制に重要な役割を担っていることを報告した(Biochem.Biophys.Res.Commun.222:1,1996)。またこのEpoR-Tを発現させることによりアポトーシス抑制機構の破綻は、ヒト細胞株(UT-7/GM)においても同様に観察された。さらにEpoR-Tは、アポトーシス抑制機構のみならずUT-7/GMのエリスロポエチンによる赤芽球系への分化に対してもdominant negativeに作用することが分かった。すなわちこのEpoRを介した、増殖・分化・アポトーシス抑制シグナルが、2種のEpoRの発現比により制御されている可能性を明らかにした。
|