Project/Area Number |
08770874
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤原 幾磨 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10271909)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 低燐血症性くる病 / Na-P共輸送体 / 近位尿細管 / 細胞培養 / RT-PCR |
Research Abstract |
正常人、および低燐血症性くる病(XLX)患者の尿中に落下してくる尿細管細胞の培養を行い、近位尿細管を含むネフロンセグメントをモノクローナルに培養することに成功した。近位尿細管細胞は免疫組織化学的方法(γGTP染色陽性、THP、EMA染色陰性)により確認した。培養細胞より、RNAを精製後逆転写酵素を用いてcDNAを合成、さらに合成されたcDNAからMagagninら(1993年)の文献を参考に設計したプライマー(1:GATGGCCAAG-GCGCTGGGGAAA、2:TAGAGGCGGGTGGCATTGTGGT)を用いてPCRを行った。 Na-P共輸送体遺伝子に相当するバンドは、正常人、XLH患者ともに検出されたが、いずれも非常に濃度の薄いバンドであった。すなわち、XLH患者の近位尿細管細胞でも、Na-P共輸送体が発現していることが示唆された。 しかし、PCRで検出されたバンドは非常に薄く、本遺伝子の半定量は不可能であった。この原因が、細胞培養の条件により近位尿細管細胞でのNa-P共輸送体遺伝子の発現が低下してるのか、あるいはPCRの条件により薄いバンドしか検出できなかったのかは明らかでなかった。今後は、培養中のリン濃度など培養条件の検討、さらに温度設定、サンプル中のMg濃度などPCRの至適条件の検討が必要である。上記が明らかとなった後、各種ホルモンやその阻害薬などを添加したときのNa-P共輸送体遺伝子の発現の変化を検討する計画である。
|