Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
ハイブリッド型人工食道への筋層構造導入のために次の実験を行った. 1.(方法)35mmのdish上で,ヒト大動脈由来の平滑筋細胞(三光純薬)10×10^5個/mlを包埋した豚腱由来TypeIaコラーゲンゲル1.5mlとヒト新生児皮膚真皮由来の線維芽細胞(三光純薬)8×10^5個/mlを包埋したTypeIaコラーゲンゲル0.7mlを重層してゲル化させた.その上に食道新鮮切除標本の正常食道粘膜を酵素処理して得られた食道上皮細胞2×10^5個/cm^2播種した.Keratinocyte growth mediumとSmooth muscle cell growth mediumにより,in vitroで7日間培養後,dishより剥離し,ヌードラット広背筋上に移植した. (結果)移植後1週後にヌードラットより摘出したシートにおける組織学的所見では,シートの下層において、収縮型の平滑筋細胞が粗な細胞密度で,ヌ-トラッドの胸壁の弯曲に沿って配向しており.また,この層は明らかに上層の線維芽細胞の層と独立して存在し,新生血管も認めた.上皮の重層化は6〜8層であった.移植後2週後のシートにおける組織学的所見では,シートの下層において収縮型の平滑筋細胞が密に筋束を構成しながら,ヌードラットの胸壁の弯曲に沿って配向していた.また,上層の線維芽細胞の層は,結合織様の構造をなし,両層に新生血管を認めた.さらに上皮の重層化は促進し10〜13層となった. (方法)食道癌手術検体からの平滑筋細胞獲得の為,左胃動脈中膜より移植片培養法により平滑筋細胞の培養を試みた. (結果)培養後1〜2週後より細胞の遊走が始まり,それらを抗ヒトアクチン抗体(HHF35)で染色したところ,70〜80%が陽性であり合成型の平滑筋細胞であった.これらは現在までのところ継代第4代まで可能であった.
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