肛門括約筋萎縮の回復を目指した下肢運動神経交叉吻合法による便失禁治療法の開発
Project/Area Number |
08770989
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 知行 自治医科大学, 医学部, 助手 (50225976)
|
Project Period (FY) |
1996 – 1997
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 便失禁 / 陰部神経 / 交叉吻合 / 筋萎縮 / 肛門括約筋 |
Research Abstract |
【方法】成犬において、外肛門括約筋を脱神経させた後、大腿二頭筋神経を陰部神経に神経上膜縫合した。3カ月以上経過した後、外肛門括約筋を組織化学的に検討し、代替神経支配法の有効性について検討した。 【結果】8頭15側において大腿二頭筋神経-陰部神経縫合が行われた。1側において筋萎縮のため外肛門括約筋の採取が不可能であった。他の14側では外肛門括約筋はよく保たれており、type1筋線維率は平均29.1%で大腿二頭筋のそれに似た変化を示した。筋線維の直径はtype1線維で平均34.0μm、type2線維で平均31.8μmであった。(大腿二頭筋のtype1筋線維率38.5%,type1線維直径34.8μm,type2線維直径37.2μm、外肛門括約筋15.2%,type1線維直径29.5μm,type2線維直径30.4μm) また、2犬において、両側の陰部神経を切除して、陰部神経切断犬を作成し、経過を観察したところ、両側ともに外肛門括約筋は萎縮し採取不可能であった。また、両側ともに大腿二頭筋神経-陰部神経縫合が行われた6犬ではresting pressure 【結語】下肢の運動神経を縫合した肛門括約筋は、15側中14側で代替神経に支配され、それらは筋萎縮を免れ、むしろ筋線維が肥大している可能性があることが確認された。 以上より、pudendal neuropathyによる外肛門括約筋の筋萎縮に対する治療法として、代替神経支配法は有用である可能性が示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)