Project/Area Number |
08770995
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
加藤 悠太郎 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70265833)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 同所性部分肝移植 / ヒリルビン / Heme Oxygenase / 胆汁 / ストレス蛋白 |
Research Abstract |
様々なパラメータ測定はまず研究計画におけるB群である肝部分切除群から開始した。その結果、90%肝切除群では全例が24時間以内に死亡した。剖検では肝再生は全く認められず、採血上、著しい肝機能障害、高ビリルビン血症を認めた。いわば残肝容積不足による急性肝不全死であると考えられた。しかし、この病態は本研究の契機となった遷延する高ヒリルビン血症とは明らかに異なっていた。一方、70%、30%肝切除群では、全例7日目まで生存した。70%肝切除群では肝重量の増加率は1PODより高くなり、2PODでピークに達し、5POD、7PODとなるにつれて、増加率は低くなった。7PODで肝重量が術前肝重量に戻ったラットは全例中38%であり、62%は術前肝重量より肝重量は低値であった。これらのラットは10PODですべて術前肝重量値に戻った。肝重量あたりの胆汁排泄量の検討では、1→2→5PODと増加し、5PODと7PODとでは有意差は認めなかった。全例において血清TB、DBとも正常値であった。30%肝切除群では肝重量の増加は70%肝切除群と同様であったが、全例7PODで術前値に復した点が異なっていた。術後黄疸は全例認められなかった。なお肝切除群ではHeme Oxygenase活性の測定はその手技習得中であり、1例も測定していない。肝切除群では上記のように黄疸発症が見られなかったのでLPS投与、術中出血、禁食、Hyperalimentationなど他の因子を加える必要があると思われ、検討中である。肝移植モデルに関しては、ラット同所性部分肝移植モデル作成の全段階としてKamadsのCuff Techniqueに順じた同所性全肝移植モデル作成に約5ケ月を要した。この時点で長期生存が可能となり、実験に耐えうるモデルとなった。移植モデルではまだ実験を行っていない。
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