HLA-A2拘束性腺癌特異的癌退縮抗原遺伝子のクローニング
Project/Area Number |
08771007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
関 直子 久留米大学, 医学部, 助手 (40226634)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 癌退縮抗原 / 細胞傷害性キラーT細胞 / HLA拘束性 / 腺癌 / ペプチド抗原 / 癌局所浸潤リンパ球 |
Research Abstract |
本研究の目的は、腺癌に発現しキラーT細胞(Cytotoxic killer T lymphocyte : CTL)に認識される癌退縮抗原を、HLA拘束性癌特異的CTL株を用い同定することである。 先ず、肺および胃腺癌局所浸潤リンパ球をインターロイキン2存在下に長期培養することによりCTLを誘導し、そのHLA拘束性、癌特異性について解析を行った。その結果、A2陽性の肺癌3例、胃癌2例よりHLA A2拘束性に腺癌細胞を認識するCTL株が誘導された。同CTL株はA2陽性肺癌、胃癌のみならず、大腸、乳腺など各種臓器由来腺癌株に対して細胞傷害活性を示したが、その他組織系の癌細胞株および正常組織株に対する傷害性は認められなかった。さらに感受性を示したHLA A2陽性腺癌株由来のペプチド中、複数の分画がこれらCTLにより認識された。以上より、肺癌、胃癌局所におけるHLA拘束性、癌特異性CTL Precursorの存在が示唆されると共に、HLA A2拘束性CTLにより認識される腺癌特異的抗原ペプチドが複数存在する可能性が示唆された。 今後は、感受性を示したHLA A2陽性腺癌細胞株からcDNAライブラリーを作製し、同cDNAライブラリーおよびHLA A2geneのCOS-7細胞へのdouble transfection,ならびに上記CTLとのIFN-γELISAによるスクリーニングを行なうことにより、癌抗原遺伝子のクローニングを予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)