構造改変したα型血小板由来増殖因子受容体遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
08771051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
隈部 俊宏 東北大学, 医学部, 助手 (10250747)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | platelet-derived rrowth factor / receptor / promotor / transgenic mouse / glial / fibrillary acidic protein / glioblastoma / p53 |
Research Abstract |
1)ヌードマウスを用いた造腫瘍性能の検討 変異型および正常型α型血小板由来増殖因子受容体(α型PDGFレセプター、αPDGFR)を導入したNIH3T3細胞を樹立して、ヌードマウスの皮下に移植したところ、3カ月後に腫瘍の形成を認めた。 2)αPDGFRトランスジェニックマウスの検討 正常型および変異型αPDGFRをグリアに発現させた2種類のトランスジェニックマウスを複数系統作製した。<変異型αPDGFR発現マウス>4匹のトランスジェニックマウス(F0)を得て、それぞれ系統樹立に成功した。このうち2系統のマウスで脳に変異型レセプターmRNAが発現していることを確認した。明らかな表現形を示すものは出現しなかった。脳の組織学的検討にて、αPDGFRの発現領域にほぼ完全に一致して、胎生期グリア細胞のマーカーであるA2B5、galctocerebroside、ビメンチン陽性を示す領域が存在した。<正常型αPDGFR発現マウス>13匹のトランスジェニックマウス(F0)を得た。このうち、生後7カ月頃よりけいれんと思われる病的症状を示すマウスが1匹現れた。組織学的検討を行っている。 3)p53ノックアウトマウスとαPDGFRトランスジェニックマウスの交配 p53ノックアウトマウス(ヘテロ)と、正常型および変異型αPDGFR発現マウス(ノザンで確認済み)との交配を行い、数匹のf1を得た。遺伝子解析(サザン)を行ったところ、p53遺伝子に変異(ヘテロ)を持ち、かつ変異型αPDGFR遺伝子も組み込まれたマウスを雌雄1匹ずつ得ることができた。現在、これらをかけ合わせ、p53欠失-変異型αPDGFR発現マウスを作製している。 4)αPDGFRの機能解析 変異型αPDGFRが細胞膜上で2量体を形成するのかどうか、CHO細胞、COS細胞のstable transfectantを用いて実験を行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)