ポジトロンCTを用いたヒト虚血脳におけるシグナル伝達画像と高次脳機能の相関
Project/Area Number |
08771075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大森 義男 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80240951)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 脳虚血 / イノシトールリン脂質代謝 / ジアシルグリセロール |
Research Abstract |
(方法)1 虚血性脳血管障害(急性期から慢性期に至るまで)の臨床例において^<11>C-DAGおよび^<15>O2標識ガスを用いたPET検査:イノシトールリン脂質代謝系の活性物質である^<11>C-DAG (1-[1-^<11>C] butyryl-2-palmitoyl-rac-glycerol)をヒトに投与し、その代謝回転速度に応じてイノシトールリン脂質として膜に貯留する放射能量を単位時間当りにPETにより体外測定した。2 賦活試験後のPET検査:primary cortexの賦活試験のみならず、言語、記憶などの高次脳機能の賦活試験によりイノシトールリン脂質代謝の変化を測定した。3 脳血流改善剤、脳代謝賦活剤投与前後でのイノシトールリン脂質代謝の変化:慢性脳虚血症例にコリン系賦活剤を経口投与した後に、DAG-PET studyを行った。4 神経心理学会検査:長谷川式簡易知能評価、Mini-Mental Stateなどを行った。5 上記の結果の総合的評価 (結果と考察)1 DAG画像はCBF、CMRO2、OEFいずれとも異なったパターンを示し、虚血巣でむしろ上昇しており、また虚血部位周囲あるいは半対側脳に高集積点(hot spot)が認められる例があった。このhot spotが脳の代償機能を表している可能性が示唆された。2 記憶学習負荷により、イノシトールリン脂質代謝の亢進が連合野において認められた。3 コリン系賦活剤を経口投与した後に、DAG-PET studyを行った場合、投与前に比べDEGの取り込みが高くなっていた。4 神経心理学会検査では痴呆の状態には至っていなかった。それにもかかわらず、さまざまのDAGの変化が認められており、前痴呆状態での脳機能の評価になる可能性を有している。5 通常の脳血流量などの変化に先駆けてイノシトールリン脂質代謝の変化が認められ、かつ虚血脳においてもイノシトールリン脂質代謝の代償機転が働いていることがわかった。将来、高次脳機能やリハビリテーションの評価判定に有用である可能性が高い。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)