Project/Area Number |
08771113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山崎 俊明 金沢大学, 医学部, 助手 (00220319)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 廃用性筋萎縮 / 荷重間隔 / 筋線維タイプ / 組織化学 |
Research Abstract |
筆者の先行研究によれば、1日1時間の荷重により廃用性萎縮の進行抑制が一部可能であった。しかし、日内頻度の影響に関する研究結果から、荷重間隔による影響が示唆された。そこで本研究では、総荷重時間を一定とし、荷重間隔を変えてその影響を組織化学的に分析した。 まず発育期のWistar系雄ラットを2週間後肢懸垂し、廃用性筋萎縮を惹起した。その間、4・8・12時間間隔で30分荷重を1日2回実施群、24時間間隔で1時間荷重を1日1回実施群、懸垂のみ(荷重しない)群、および対照(通常飼育)群に分類し処置した。分析はヒラメ筋を実験材料とし、HE染色ならびににATPase染色を行い、重量・筋線維タイプ構成比率・断面積を測定し、結果は一元配置の分散分析により統計学的に検定した。 その結果、筋湿重量比は荷重による効果を示した。特に24時間間隔では、萎縮を量的に予防できる可能性が示唆された。さらに筋繊維タイプ構成比率では、荷重間隔が12時間以上で荷重効果を認めたこと、またタイプ1線維断面積の平均値では4時間と8時間間隔では差がないことから、総荷重時間を1日1時間に設定した場合は、12時間以上の荷重間隔が、廃用性筋萎縮の進行抑制には効果的と考えられた。本研究条件では、非荷重と再荷重を繰り返すため、筋における病理学的変化も複雑と考えられ、効果的荷重条件に関しては、質的評価を含めさらに検討する必要がある。
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