Project/Area Number |
08771123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浦辺 幸夫 広島大学, 医学部, 講師 (40160337)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | テ-ピング / 膝前十字靱帯損傷 / ACL損傷 / 関節不安定性 / スポーツ動作 |
Research Abstract |
膝前十字靱帯(ACL)損傷膝に対するテ-ピングの目的は、(1)膝関節の完全伸展の防止、(2)過剰な回旋運動の抑制、そして(3)下腿の前方異同の制限という3点である。今回、高精度のゴニオメータ(関節変移測定装置)を用いて、特に(2)について測定した。テ-ピングの方法は、50mm幅ハードエラスティックテープにて下腿近位前面から内旋方向に引きながら膝関節後面を通り大腿部外側に、巻き上げるスパイラルテープである。伸張力4kgで行った。開放運動連鎖系の測定は座位からの膝関節完全伸展で膝関節角度の90-0度の範囲で行った。対象はACL損傷保存治療例女子7名である。テープなしで回旋角度が健側膝で8.8±3.1度、患側膝で10.2±4.1度だったものが、テ-ピング施行にして健側膝で6.5±2.2度、患側膝で8.0±3.0度に減少した。対応のあるt-検定でテ-ピングにて危険率5%で有意に回旋角度が減少した。閉鎖連鎖系の測定はストップ動作を行わせ膝関節角度0-90度の範囲で行った。テープなしで回旋角度が健側膝で10.6±4.1度、患側膝で12.9±5.7度だったものが、テ-ピング施行にして健側膝で8.4±3.2度、患側膝で10.5±3.7度に減少した。対応のあるt-検定でテ-ピングにて危険率5%で有意に回旋角度が減少した。このように従来臨床的効果を期待して行ってきたテ-ピングにより、膝関節の回旋運動が制限できる可能性を確認することができた。
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