Project/Area Number |
08771124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
峯 孝友 山口大学, 医学部, 助手 (30253157)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 膝蓋腱 / 生体力学 / 免疫組織化学 / tensilon / 抗PGP抗体 |
Research Abstract |
成熟家兎30羽を使用し、右膝の膝蓋腱中央1/3を骨付きで切除した。左膝は処理を加えずにコントロール群とした。術後3カ月、6カ月、9カ月後に、各群10羽ずつ屠殺し部分切除後の膝蓋腱を一塊として摘出し、tensilonを用いた引っ張り強度を各5羽ずつ測定し、患健側比を求めた。更に、残りの各5羽に対しては、同様の摘出膝蓋腱を凍結後、40μmの連続切片を作製し、抗PGP(Protein Gene Product)抗体にて免疫組織化学的染色を行った。その後DAB反応にて発色させ光顕観察を行い、強度同様、患健側比による定量的検討を行った。 現在までのところ、tensilonによる引っ張り強度は、患健側比で3カ月60.7%、6カ月66.7%、9カ月69.7%と経時的にわずかながらの増大傾向を示していた。PGP陽性線維は、一般的に膝蓋腱において各骨(膝蓋骨・脛骨)付着部近傍及び表面近くに多く分布しており、経時的には、3カ月60.2%、6カ月66.0%、9カ月74.1%(患健側比)と引っ張り強度同様に定量的増加が認められた。 前十字靱帯再建においては従来の力学的機能再建のみならず、近年は神経知覚学的機能再建をも考慮する必要があると考えられている。一方、採取される膝蓋腱が膝の伸展機構の一部である事を考えると、再建使用目的にて採取された膝蓋腱の残存部分においても各機能の代償が必要であると推測される。今回の研究の結果、術後経時的に各機能(力学的、神経学的)の増大が認められた。
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