Project/Area Number |
08771191
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三川 勝也 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40229662)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 急性肺障害 / エンドトキシン / 塩酸注入肺障害 / ARDS / 一酸化窒素 / 好中球 / マクロファージ / オレイン酸 |
Research Abstract |
敗血症や大侵襲の手術後にしばしば観察されるARDSは肺血管内皮の炎症からはじまり肺実質の破壊へと移行して最後に線維化をおこし完成する。この進行完成したARDSに対する確立された有効な治療法がない現在、ARDSの初期段階(炎症細胞浸潤期)をいかに早期発見し治療を開始するかがポイントとなる。一酸化窒素(NO)は呼気中にも含まれており肺気道内の炎症細胞からも多量に産生される。そこで呼気NO濃度を連続測定していればARDSの発症をNO上昇というかたちで早期にとらえられモニターとなりうるかもしれない。以上の仮定に基づき本研究ではARDSの発症、進展に伴い呼気NO濃度がどのように変化するのかを基礎と臨床で検討した。 [基礎研究]4種類のARDSモデル(1)エンドトキシン、(2)オレイン酸、(3)塩酸(気管内)、(4)虚血再灌流肺障害を作成した。血液ガス分析(PaO2)、気管支肺胞洗浄液の%Neutrophil、組織像などにより肺障害を評価したところ、すべてのARDSモデルで程度の差は認められたが肺障害が作成でき肺に炎症細胞が集積した。しかし呼気NO濃度の変化は一定のパターンを示さなかった。エンドトキシン、オレイン酸投与直後に約20%の上昇(一過性)を認めたが塩酸投与では呼気NOは激減した。虚血再灌流肺障害では徐々に低下した。 [臨床研究]開心術後患者3例の呼気NO濃度は基礎値と比較し変化がみられなかった。 以上よりARDS発症のモニターとして呼気NOの連続測定には限界があるかもしれない。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)