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ヒト膀胱癌細胞に対する細胞性免疫機構の解析

Research Project

Project/Area Number 08771257
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

金 哲將  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10204968)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords膀胱癌 / キラー細胞 / NK細胞 / T細胞 / 細胞性免疫
Research Abstract

自己腫瘍細胞に対する細胞傷害活性機構を解析することは、自己腫瘍細胞の排除や腫瘍細胞による免疫機構へのmanipulationを考える上で重要である。そこで、自己膀胱癌細胞に対して細胞傷害活性を有するキラー細胞株を樹立し、その性状を解析した。
1.膀胱癌患者末梢血リンパ球(PBL)は、未刺激の状態では、自己膀胱癌細胞株SBT31A細胞に対して細胞傷害活性を有しないが、rIL-2(50U/ml)とX線照射SBT31A細胞で7日間刺激することにより、Effector/Target(E/T)が20/1で8.3%の細胞傷害活性を示し、術後一時的に低下したが、術後1年では、21.1%の細胞傷害活性を示した。
2.SBT31A細胞の由来する患者のPBLをX線照射SBT31A細胞とrIL-2(50U/ml)で7日間刺激し、つぎに、X線照射HTLV-1トランスフォーム細胞MT-2とPHAを加え、混合培養することにより、HTLV-1トランスフォーム細胞株KB31を樹立した。混合培養6週間目で、この細胞株は、E/Tが20/1でSBT31A細胞、膀胱癌細胞株KK-47、白血病細胞株K562に対して、それぞれ、39.8%、69.8%、78.0%の細胞傷害活性を示し、腫瘍特異性は認めなかった。
KB31細胞の表面マーカーを解析すると、混合培養6週間目には、TCR-αが69.8%、CD8が87.3%で、CD8+αβT細胞が優位であった。6カ月間X線照射SBT31A細胞とrIL-2(50U/ml)で刺激することにより、KB31細胞はTCR-αβが23.5%、CD8が20.4%に減少し、CD56が75.8%となり、NK細胞優位となった。
以上の結果より、この膀胱癌患者においては、自己膀胱癌細胞に対する細胞傷害活性が、末梢血中に存在し、αβT細胞とNK細胞により担われている可能性が示唆された。また、現在のtumor-freeの状態は、末梢血中の高い自己腫瘍細胞に対する細胞傷害活性が、関与している可能性が考えられた。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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