Project/Area Number |
08771285
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮原 誠 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10245574)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | ゼオミック / バルンカテーテル / 抗菌素材 / 集尿バッグ |
Research Abstract |
現在ゼオミックス尿道バルンカテーテルを開発中である。 ゼオミックスをa;カテーテルの素材に練り混む方法、b:カテーテルにコーティングする方法、の2種に分けて行った。カテーテル素材はシリコン・天然ゴムを選択し、各々の方法で行ったが、いずれの素材にもコーティング法(方法b)は接着できない、温度変化で剥がれてしまうなどの問題があり不可能であった。方法aでは天然ゴムには均等に練込むことができず、シリコン(付加型シリコーンの一般押し出しグレードで一般医療用に汎用されているもの。)にのみ可能であった。よって素材はシリコンとし、練込み法を採用した。ゼオミック濃度が1wt%と3wt%の2種類のゼオミックシリコンを開発した。銀イオンはその素材の性質上黒褐色を呈するためにゼオミックシリコンも同様の色となり、患者や医療関係者に不快感を与えると考え、熱処理を施しクリーム色に変色させた。カテーテルのバルン部分は、素材を薄くしなければならずかつ膨張・収縮に耐えられる強度が必要とされるために難航している。シリコンのみの内層とゼオミックを練込んだ外層の2層構造を検討中である。 カテーテル開発中に協議検討した結果、バルンカテーテルのみでは逆行性尿路感染を完全に防ぐことは不可能だと思われた。なぜならカテーテルに接続する集尿バッグで菌が繁殖し、膀胱へ逆行する可能性があるからである。そこで集尿バッグの内側にも抗菌性をもたせることで菌繁殖を抑制することができるのでは考えた。しかしゼオミックは接触した菌しか抗菌効果がなく、バッグに蓄尿された尿にいかにゼオミックを接触させるかを検討し、バッグ内ににゼオミックをコーティングした不織布をいれることで、尿への接触面積を拡大することとした。 よって今後はこのカテーテルとバッグをセットにした抗菌導尿システムとして開発していく予定である。
|