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前立腺癌における転移機構に関する、癌細胞表面の糖鎖抗原の関与

Research Project

Project/Area Number 08771286
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Urology
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

新井 隆広  順天堂大学, 医学部, 助手 (10255698)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords前立腺癌 / 糖鎖抗原 / シアン化MUC1ムチン / シアリルルイスX抗原 / 免疫組織化学染色
Research Abstract

今回、我々は前立腺癌を対象として、糖鎖抗原の内、癌細胞同志の接着に拮抗し、癌細胞が互いに離れやすい状態にするといわれているシアル化MUC1ムチンと、血液中に移行した癌細胞が標的臓器の血管内皮に接着する際に重要とされるシアリルルイスX抗原の発現について検討した。前立腺全摘術および前立腺生検より得られた組織標本に対し免疫化学組織染色を行い、前記の糖鎖抗原の発現により前立腺癌の転移能の亢進と臨床的予後の悪化が認められた。
免疫組織染色陽性細胞数の割合により症例を2群に分け、それぞれの群における予後を検討し、統計学的に有意差検定を行った。結果、両糖鎖抗原ともにその発現性が高い症例では低い症例に比べ、全摘術後の再発率が高く、またホルモン療法後の再燃率が高かった。更に、生命予後においても両糖鎖抗原の発現性の程度により差が認められた。
前立腺癌の転移好発部位である骨および骨盤腔内リンパ節に対しても検討を行い、原発巣と転移巣における発現性の比較検討を行ったが、症例不足の影響もあり明らかな有意差は認められなかった。
前年までの研究において、両糖鎖抗原の発現性はホルモン療法により低下することがわかっている。今回、アンドロジェンレセプターの発現程度により、これらの糖鎖抗原の発現性が調節されているかどうかについて検討を行った。同一検体に対し、マイクロウェーブ法により賦活させた後、アンドロジェンレセプターの免疫組織染色を行った。レセプターと糖鎖抗原の発現程度には明らかな統計学的相関は認められなかった。
細胞株を用いた接着実験については予算の関係上、未施行である。
以上、今年度の研究実績、成果を報告します。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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