子宮体癌に発現されるI型ならびにII型糖鎖の発現機序とその生物機能の解析
Project/Area Number |
08771364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
吉岐 潤子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20255516)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1996: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ガラクトース転移酵素 / 1型糖鎖 / 2型糖鎖 / 子宮体癌 / TLC免疫染色法 / ELISA法 |
Research Abstract |
癌細胞に発現される糖鎖は転移などの細胞特性に関与することが明らかになっており、一般に1型糖鎖を発現する癌は2型糖鎖を発現する癌に比べ予後が良好であることが知られている。従って、これらの糖鎖の発現を規定する糖転移酵素の測定系の開発やその発現に関する解析は、婦人科癌における細胞の特性の解析やその質的診断のために必須となてっきた。我々は今日までの研究で、婦人科癌における1型糖鎖や2型糖鎖の合成に関与すると予想されるガラクトース転移酵素(GTと略)の活性とmRNAならびにGTタンパクの発現を検討した。【方法】(1)1型糖鎖あるいは2型糖鎖と特異的に反応するモノクローナル抗体を用いて、1型糖鎖を合成すβ1-3GTと2型糖鎖を合成するβ1-4GTの酵素活性を選択的に測定する系を新たに確立し、各種婦人科悪性腫瘍由来培養株と癌組織におけるGT活性を測定した。(2)β1-4GTのmRNAの発現を新たに作成されたβ1-4GTのcDNAを用いてノーザンブロッティングにより解析し、またGTタンパクの発現をウェスタンブロッティングにより検討した。【成績】(1)1型糖鎖を優位に発現する体癌由来株ならびに癌組織におけるβ1-3GTは2型糖鎖を優位に発現する頚癌、卵巣癌に比べて亢進していた。逆にβ1-4GT活性は体癌に比べ頚癌、卵巣癌で亢進しており、GT活性と糖鎖の発現に関連が認められた。(2)β1-4GT活性が低下した株では、β1-4GTのmRNAおよびタンパクの発現は著明に低下していた。【結論】これまでの研究において、婦人科癌では、GTが糖鎖発現を規定する因子であることを我々が独自に確立した測定系を用いて明らかにした。今後GTの測定が婦人科癌の質的診断に応用し得るかを検討するため、GTの活性と癌の臨床的予後との関連について更なる研究を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)