聴覚における時間分解能の客観的評価法の開発 -補聴器装用者と人工内耳装用者の語音聴取能の比較から-
Project/Area Number |
08771406
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
益田 慎 広島大学, 医学部, 助手 (50263695)
|
Project Period (FY) |
1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 人口内耳 / 補聴器 / 語音明瞭度 / 聴覚リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究では、補聴器装用者と人工内耳装用者の語音聴取能の比較を、時間分解能に着目して行っている。最終的な目標は、補聴器装用時と人工内耳装用時における語音聴取能の比較から、補聴器適応の限界を見極め、現在あいまいになっている人口内耳の適応基準をあきらかにすることである。 本年度においては、まず補聴器装用者の補聴器の調整を適正にすることを行った。補聴器装用者における最高の語音明瞭度を得るためである。その上で、語音聴取検査を行い、人口内耳装用者で同様の検査を行ったときの成績と比較している。この研究における問題点は、同一耳で補聴器装用における語音聴取成績と人口内耳装用における語音聴取成績を比較できない点である。このため、結論を導くためには対象数を増やし、統計的な考察を行う必要があり、今後継続して本研究を行う予定である。 上記研究に並行して、人口内耳の装用者のうち、非装用耳に残存聴力を有している症例について人口内耳と補聴器の併用を試みている。このような症例については上記と同様の検討を行い、人口内耳の適応基準について考察中である。このような症例のうち、検討中に人口内耳の使用チャンネル数が変動した症例の語音聴取成績についてその報告を行った。このなかで、聴覚リハビリテーションの重要性と最高語音明瞭度を求めることが難しいことを結論として公表した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)