虚血による前庭神経核ニューロン傷害に対するグルタミン酸の関与
Project/Area Number |
08771423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
山中 敏彰 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (90271204)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | マイクロダイアリーシス / 低酸素 / 椎骨脳底動脈循環障害 / グルタミン酸 / 前庭神経核 / めまい |
Research Abstract |
[目的]椎骨脳底動脈領域の虚血によりめまい・平衡障害が生じることは周知のことであるが、その詳細な病態に関して明らかにされていない。今回は平衡覚の低酸素に対する機能的脆弱性について解明するために、めまい発症に深く関わっている前庭神経核における低酸素時のグルタミン酸遊離の変化についてマイクロダイアリーシス法を用いて検討した。 [方法]クロラロースで麻酔した成猫を用いて、脳マイクロダイアリーシスプローブを前庭神経核に定位的に刺入した。微小注入ポンプに設置したシリンジにプローブを連結し人工脳脊髄液を潅流し、微小透析を行った後、今回購入したマイクロフラクションコレクターを用いて経時的に回収した。回収したサンプルを電気化学検出器(ECD)付き高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により解析しグルタミン酸遊離量を測定した。人工呼吸器を用いた調節換気下に5%酸素ガスを5分間吸入させて低酸素負荷を与えた時のグルタミン酸遊離量の変化について調べた。 [結果]低酸素吸入中、前庭神経核においてグルタミン酸の遊離量(n=7)は吸入前(平均40.7pmol/5min)に比べて、有意に増加(711.3%)して平均289.5pmol/5minに達した。吸入中止直後5分間の遊離量は吸入前の322.9%で131.4pmolであったが、それ以後は遊離の増加は認められず、吸入前値に戻った。 [結論]本年度の成果を平成7年度の結果と考えあわせると、低酸素による前庭神経核におけるグルタミン酸遊離の増加がニューロン障害を惹起すると考えられ、椎骨脳底動脈循環障害のめまい発症にグルタミン酸が関与していると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)