Project/Area Number |
08771459
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉川 浩二 北海道大学, 医学部, 助手 (00250431)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 内因性ぶどう膜炎 / 内在性レトロウイルス / HRES-1 / RT-PCR |
Research Abstract |
内因性ぶどう膜炎患者および健常人の血中リンパ球からDNAを抽出し、ERV3envプローブを用いてサザンブロット法を行った。それを制限酵素Msplで消化すると、2.8kb、3.4kbの2種にRFLPがみられたが、その頻度には患者と健常人の間には有意差はなかった。次に、リンパ球からRNAを抽出しHRES-1、λ4-1、ERV-3からプライマーを設計し、RT-PCRを行った。1例のベーチェット病患者でHRES-1に陽性のバンドを示す患者がみられたが、他の5例では陰性であり、健常人は全て陰性であった。これは用いたレトロウイルスあるいはプライマーの設定の問題の可能性があり、今後もスクリーニング的に検査していきたい。2例の白内障手術時に得られた前房水で同様の反応を試みたが、結果は陰性であった。より陽性率の高いプライマーが決まれば、活動性炎症のある患者から同意を得た上で前房水を採取し、RT-PCRを行っていく予定である。また現在、RT-PCRで陽性を示した1例から得られたDNAがどのような蛋白を発現し、患者がどのような免疫反応を示すのかを調べている。具体的にはDNAの末端平滑化を行い、蛋白発現ベクターであるpQEプラスミドに組み込むところまで終了している。今後、大腸菌を使って蛋白を発現させ、発現した蛋白を分離精製し、患者血清およびリンパ球を用いてウエスタンブロット法あるいはリンパ球の増殖反応をみていきたい。
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