Project/Area Number |
08771462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
近藤 功 秋田大学, 医学部, 助手 (50234927)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 原田病 / メラノサイト / Propionyl CoA Carboxylase / proliferation assay / EAU / epitheloid cell |
Research Abstract |
Vogt-Koyanagi-Harada disease(原田病)は脈絡膜および全身のメラノサイトに対する細胞性免疫を主体とする自己免疫疾患と考えられているが、その起因物質、すなわち抗原物質は未だ充分には解明されていない。我々は原田病に特異的な抗原の検索を行い、すでにメラノサイトの可溶性成分については検索を終了し、報告した。メラノサイトの可溶性抗原の中では、分子量約75KDa,等電点6.0の蛋白質が特異的に反応することを明らかにした。この蛋白質に対する抗体を作製し、これを用いてcloningを行い、この特異的な蛋白質がPropionyl CoA carboxylase(PCCA)であることを解明した。本研究では、このPCCAを用いて以下の検討を行ったので報告する。 1.PCCAのcDNAを分離し、baculovirus expression systemに組み込み、生理的条件に近い蛋白質を発現させ、ゲル電気泳動にて確認した。PCCAは培養上清中に分泌されており、ほぼ純粋な形で回収することができた。発現させた蛋白質を抗原として、様々な病気の原田病5例患者のリンパ球とproliferation assayを行ったが、Stimulation Indexの有意な上昇は見られなかった。 2.PCCAを完全フロイントアジュバンドおよび百日咳死菌と混和してLweis Ratに免役し、EAUの発症の有無について検討したところ、11匹中7匹にEAUの発症を認めた。PCCAによるEAUは、これまでの網膜抗原によるEAUに比較して炎症の程度は軽度で、前眼部の炎症が主体であった。慢性期になると網膜色素上皮にepitheloid cellと思われる細胞が認められた。
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