DNA反復配列を持つ酵素における反復数の異常増幅と白内障発生との相関に関する研究
Project/Area Number |
08771463
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
関根 康生 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80241818)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 白内障 / DNA多型 / PCR / triplit repeat / Na-K ATPase / カルモジュリン / Ca^<2+>dependent-protain Kinase / PCRダイレクトシークエンス法 |
Research Abstract |
近年、遺伝子内micro satellite DNAの繰り返し配列のrepeat数の経年性異常増幅とそのinstabilityが晩発性の疾患の原因として注目されてきている。しかも、repeat数の異常増幅は遺伝性疾患のみならず、変性疾患における罹患組織細胞内遺伝子異常の一つとしても注目されている。calmodulin、Ca^<2+>dependent-protainase、Na-K ATPaseなどは、白内障発生に関して重要な役割を担っていることが知られているが、calmodulin、Ca^<2+>dependent-protainase、Na-K ATPaseのgeneには三塩基反復(trinucleotide repeat)が存在しており、その数の個人的相異が多型として存在する可能性がある。従って、水晶体の変性疾患である白内障において、三塩基反復数の個人的相異や加令による反復数の異常増加が白内障発生の原因として関与している可能性が示唆されたため本研究を実行した。発生原因不明の白内障患者(138名)及び、同地域、同年齢域の白内障非発生者(62名)合計200名と対象とし血液より抽出されたDNAを使用し上記の三塩基反復数の個人的相異と白内障発生との相関の解析を行った。方法としてはNa-K ATPase geneのβ subunit(accession No.M25161)に含まれる、(CAT)n=(No.2700-2732)と(GCC)n=(No.1441-1464)とCalmodulin gene (accession No.A31920)の(GAA)n=(No.318-335)を含む領域を別々にPCRで増幅し、前年度は増幅産物をSSCP法を主に用いて増幅産物の塩基数の変異および配列の変異をも検出するべく実験を施行したが、今回はDNAオートシークエンサーを使用しPCRダイレクトシークエンス法で直接塩基配列を決定していった。しかし、今回の方法でも残念ながら(CAT)n、(GCC)n、と(GAA)nを含む三つの領域においては、PCR-SSCP法でもダイレクトシークエンス法でも全ての検体において個人的相違は認められなかった。今回も残念ながら全くのnegative dataであり論文発表はできなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)