Project/Area Number |
08771469
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
福地 健郎 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (90240770)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 緑内障 / アポトーシス / 視神経障害 / 網膜神経節細胞 / 視神経乳頭 / TUNNEL法 / 組織トランスグルタミナーゼ / 動物モデル |
Research Abstract |
サル眼を用いた実験緑内障モデルは、従来の方法にしたがって隅角のレーザー照射によって作製した。現時点でサル眼を用いた実験では、以下のような結果が得られている。まず、網膜に関して光学顕微鏡(光顕)、透過型電子顕微鏡(電顕)によって、網膜神経節細胞にアポトーシス細胞がわずかであるが検出され、さらにTUNNEL法で核DNAが断片化した細胞が認められることから、やはり緑内障による視神経障害において神経節細胞死のプロセスとしては、アポトーシスが関与していることが強く支持された。また、免疫組織化学にクラステリン、組織トランスグルタミナーゼが、同部位でより強く発現していることが明らかとなり、これら物質の関与が示唆された。RNA-PCR法を用いての遺伝子レベルでの解析は、現在進行中である。視神経乳頭部に関しては光顕、およびTUNNEL法でアポトーシス細胞と考えられる細胞が認めらられ、また網膜と同様にクラステリン、組織トランスグルタミナーゼの発現が認められた。しかし、電顕的に明らかにアポトーシス特有の核に変化を示した細胞が発見できず、グリア細胞、血管細胞のいずれに細胞におけるアポトーシスかは明らかになっていない。 サル眼における実験は例数が限られるため、特に分子生物学的検討を加えるために、ラット眼に実験緑内障を作製し、同様の実験を行うことを計画した。しかし、当初、引用した実験方法では安定した眼圧上昇が得られなかった。そこで、緑内障眼の作製方法から再考し、レーザー照射を併用して、ようやく視神経障害を伴う実験緑内障眼の作製に成功した。現在、このモデルを用いて実験を継続しており、今後さらに検討の予定である。
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