歯根尖部歯周組織における歯髄血流調節機構に関する微細構造学的研究
Project/Area Number |
08771592
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
酒井 秀士 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70277903)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 血管括約筋 / 血流調節 / 血管鋳型法 / 歯髄 |
Research Abstract |
歯髄循環の血流調節機構を明らかにするために、実験動物として歯根完成時期のイヌを用い、根尖歯周組織と歯髄を一体とした血管鋳型標本を作製し、それらの血管構築を明らかにすると同時に組織学的に墨汁注入法による光顕観察および超薄切片を用いた微細構造学的観察を行った。 【結果】歯髄へ分布する動脈は、下顎では目標とする歯髄の約1歯ないし、2歯程遠心寄りで下歯槽動脈より分岐し、3〜4度の分岐を繰り返し、その口径を減じた後、歯槽骨中から歯根尖部歯根膜血管網と交通することなく、これを通過し歯髄腔内へ達していた。血管鋳型標本からこれら歯髄へ分布する細動脈の一部の分岐部では2種類の狭窄形態が観察された。1つは血管鋳型に印記された紡錘形の内皮細胞がらせん状に配列し、血管内腔にはねじれたような狭窄が認められたもの(spiral type)。もう1つは、血管分岐部内皮細胞の配列にねじれは認められず、分岐部がくびれ、その部には数個のくぼんだ部分が認められたもの(constrictive type)であった。同様部位を光顕、透過電顕を用い観察してみるとspiral typeの狭窄像では細動脈分岐部において内皮細胞層直下までコラーゲン腺維束の陥入が認められた。一方、constrictive typeの狭窄像では分岐部において数層の血管平滑筋層が認められ、血管内腔には内皮細胞核の突出が認められた。すなわち、これら2種類の狭窄部は血管括約筋(Vascular Sphincter)の存在を示すものであった。通常血管括約筋は血流を調節する抵抗血管に認められるものであることから、今回観察された2種類の血管括約筋においても歯髄血流の調節を行っている可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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