Project/Area Number |
08771614
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional basic dentistry
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大西 智和 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30244247)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 破歯細胞 / 肝細胞増殖因子 / 歯髄 |
Research Abstract |
歯の発生において、hHGFは間葉系である歯乳頭がが産生し、上皮細胞であるエナメル器に作用すると考えられている。これまでにヒト歯乳頭及び成熟歯髄線維芽細胞がhHGFを産生し高濃度に存在することを明らかにしたが、成熟歯髄にはhHGFの標的となる上皮系組織はなくその生理的意味は不明なままであった。そこで、乳歯交換期の歯根の吸収状況を考えると、破骨細胞にも作用するhHGFが破歯細胞にも作用する可能性が予想され、この作用を検討することを本研究の目的とした。 まず、乳歯歯乳頭中のhHGFの濃度をhHGF測定キットにて測定し、歯根の吸収とhHGF濃度の関係を検討したところ、それぞれ2.58mg/ml及び2.85mg/mlであった。この結果より、歯根吸収時に、hHGF芽作用していることが示唆された。 つぎに、歯根吸収組織を採取した後、今回購入した垂直遠心ローター及びチューブシーラーを用い塩化セシウム法にてtotalRNAを抽出し、DNA増幅装置を用い、RT-PCR法にてhHGFの受容体およびhHGFの発現を確認した。 そして最後に、hHGFが破歯細胞の硬組織吸収に及ぼす影響を検討するため、研磨象牙芽細胞上にて細胞数1個当たりの破歯細胞の吸収堝の面積を硬組織吸収能として測定し、hHGF添加群と無添加群とで比較した。その結果は予想に反して、hHGFを加えると、破歯細胞の活性が抑制された。この理由として、培養系に混入した上皮系細胞への作用が、間接的に破歯細胞にも働いたことが考えられる。現在、アッセイ系の再検討を含め検討中である。
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