Project/Area Number |
08771641
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川端 重忠 大阪大学, 歯学部, 助手 (50273694)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | SIV / 粘膜免疫 / T細胞 / Th1・Th2 / サイトカイン / ワクチン / IgA |
Research Abstract |
粘膜面においてTh2系T細胞の産生するIL-5およびIL-6が分泌型IgA産生細胞を誘導することは知られている。このTh2型サイトカインを効率良く誘導できるかが、粘膜面において分泌型IgA産生B細胞を分化、増殖させる鍵になる。粘膜系とともに全身系の免疫能を賦活するほうが感染防御の意味からも重要である。そこで、本実験ではHIV感染モデルとしてサルを被験動物とし、HIV-2に類似したSIVあるいはそのタンパク抗原を全身系および粘膜系免疫応答を期待して泌尿生殖器関連リンパ節近傍に投与し、抗原特異的な免疫応答が誘導できるかBおよびT細胞レベルで検討した。1、ホルマリン処理した失活SIVあるいは、SIVgp120およびp27タンパクを免疫賦活剤(水酸化アルミニウム)とともに泌尿生殖器関連リンパ節近傍に免疫した結果、2回目および3回目のブ-スト後末梢血中に抗原特異的IgA、およびIgG価を抗原特異的Ig-ELISPOTおよびELISA法を用いて検出できた。特に、p27タンパクに対する抗体価は、SIVあるいはgp120に比べて相対的に高かった。2、末梢血のPBMCをSIVp27で4日間刺激し、B細胞およびT細胞の解析を行った。分画されたCD4^+T細胞をサイトカイン特異的ELISPOT法(Th1;IFN-γおよびTh2;IL-4)に供した。その結果、Th1およびTh2系のサイトカイン産生細胞が観察され、ブ-スト後はTh2型に移行する傾向が現れた。さらに、これらT細胞よりRNAを分離し、サーマルサイクラ-を用いたRT-PCR法により、各種サイトカイン特異的mRNAの発現を調べた。mRNAレベルにおいても、Th2型(IL-4、IL-5、IL-6)サイトカインが非免疫群に比べ、有意に高く発現していた。今回の結果をふまえて、さらに強力に抗原特異的IgAを各粘膜面において誘導するため、経口免疫の実験を現在計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)