Project/Area Number |
08771688
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田井 秀明 新潟大学, 歯学部付属病院, 助手 (30272826)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Porphyromonas gingivalis / 多形核白血球 / Fcレセプター / mRNA / RT-PCR |
Research Abstract |
先に、健常者末梢血由来の多形核白血球(PMN)を採取し、歯周病原菌のひとつであるPorphyromonas gingivalis(P.gingivalis)由来可溶性成分、特にプロテアーゼで刺激すると、PMN貧食能は有意に抑制され、同時にIgG-FcRII&III発現の低下及び補体レセプターCRI発現の低下することを報告した(Infect Immun,1993)。また、本教室の杉田らは、歯周炎罹患者の歯肉溝滲出液(GCF)中PMN-CRI&3mRNAレベルの低下を報告(Archs oral Biol,in press)し、さらに宮崎らはGCF中PMNのIgG依存性貧食能の抑制、FcRII&III発現の低下及びFcRmRNAレベルの低下を報告した(J Periodont Res,in press)。以上の所見を踏まえ、まずP.gingivalis由来可溶性成分刺激によるPMN-FcRII&IIImRNAレベルの変動をin vitroで検討する目的で以下の実験を行った。健常者末梢血由来のPMNを採取、分離後、P.gingivalis可溶性成分で刺激する。PMNよりAGPC法にて全RNAを抽出後、あらかじめ設計された特異的プライマーを用いてRT-PCR法による増幅及びアガロースゲル電気泳動を行い各バンドの検出を行った。更にNIH Imageにてバンド濃度の画像解析を行い、β-Actinをコントロールとして各レセプターmRNAを半定量化した。その結果、刺激物質のタンパク濃度が高いとFcRII&IIImRNAレベルも増加するものの、濃度依存性は認められなかった。このことは、P.gingivalis可溶性成分中にはプロテアーゼなどの病原性因子が複数存在していることを示唆しており、更なる検討が不可欠である。
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