Project/Area Number |
08771708
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
谷 芳子 長崎大学, 歯学部, 助手 (90196436)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Actinobacillus actinomycetemcomitans / 抗原性蛋白質 / 炎症性サイトカイン |
Research Abstract |
歯周病原性菌であるActinobacillus actinomycetemcomitans(A.a)Y4株の培養上清を高速液体クロマトグラフィを用いて、クロマトフォーカシングとゲル濾過カラムにかけ、さらに透析を繰り返して、37kDa蛋白質を抽出した。精製したサンプルは、72.3%の蛋白質、13.3%のヘキソースと2.8%のヘキソサミンを含んでおり、LPSの混入は無視できる量であった(A.aのLPSとエンドトキシンユニットで比較して10^<-5>以下であった)。二次元電気泳動で展開したところ、目的とする37kDa蛋白質のみが単一スポットとして銀染色で確認された。歯周ポケットからA.aが検出された歯周炎患者の末梢血から血清を採取し、精製37kDa蛋白質に対する血清抗体価を調べたところ7.20で、歯周炎のないコントロール5.28より有意に高かった(p<0.001)。精製37kDa蛋白質を50,5,0.5μg/ml濃度で2×10^6cell/mlのマウス腹腔マクロファージに反応させたところ、24時間刺激で濃度依存的に炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、IL-6)を産生させた。この反応は、精製37kDa蛋白質を熱処理することで有意に低下した。ヒト歯肉癌由来の上皮様細胞Ca9.22(5×10^4cell/ml)を無血清培地KGM IIで維持し、10,1,0.1μg/ml濃度の精製37kDa蛋白質で刺激したところ、わずかに炎症性サイトカインを産生する傾向が見られたものの、反応は検出限界以下であった。今後さらに、細胞数や刺激濃度等を変えて、調べていく予定である。
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