Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
1.研究の目的 本研究の目的は顎機能障害患者において,どのような咬合異常と顎機能障害との関連が強いかを明らかにすることである。咬合の安定性および咬合干渉等の咬合異常に関する咬合データを分析して顎関節部の画像データとを比較検討する。この咬合関係のデータと顎関節部の画像データと比較し分析することにより,どのような咬合異常が顎機能障害の病因となるかを明らかにできる。 2.研究方法 顎機能障害患者は臨床症状と顎関節部MRI画像等で病態診断を行った者20名を選択した。咬合干渉,歯牙ガイド等の咬合データをプロトコールに従って記録した。咬頭嵌合位での安定性,バランスをストリップスの引き抜き試験とデンタルプレスケールで分析した。顎関節部の病態はMRIを撮影し,画像診断,分析を本学歯科放射線科医と共同で行った。この咬合関係のデータと顎関節部の画像データと比較し分析した。 3.結果、MRIを撮影した顎機能障害患者20名の内訳は男性3名、女性17名で平均年齢33.5歳であった。その患者20名を顎関節部MRIによる画像診断で分類すると、片側性に関節円板前方転位がみられた者が8名、両側性に関節円板前方転位がみられた者が10名、MRIで異常がみられなかった者が2名であった。片側性関節円板前方転位のみられた患者のうち復位を伴う前方転位の者が4名、復位を伴わない前方転位の者が4名であった。両側性に関節円板前方転位のみられた患者のうち両側ともに復位性前方転位の者が4名、非復位性前方転位の者が3名であり、一側が復位性前方転位でもう一側が非復位性前方転位の者が3名であった。咬合データ(咬合干渉、ガイド、咬合の安定性)と顎関節部の画像データとの関係は、学会や論文での発表を行っていないので、今回は公表を見合わせたい。
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