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加齢による口腔常在細菌叢の変化と感染防御機能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08771778
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 補綴理工系歯学
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

堀 律子  新潟大学, 歯学部, 助手 (40272827)

Project Period (FY) 1996
Project Status Completed (Fiscal Year 1996)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords口腔常在細菌叢 / 加齢変化 / 高齢無菌顎者 / 舌苔 / 偏性嫌気性菌 / 感染防御機能
Research Abstract

1.目的
高齢者では、菌の喪失などの口腔環境の変化や、加齢に伴う生体の感染防御機能の低下などにより、口腔常在細菌叢の細菌構成が変化していると考えられる。口腔常在細菌叢は外来細菌に対する防御機能の第一線として作用していることから、その変化は個人の感染防御能の変化にもつながり、免疫機能の低下した高齢者にとっては単に口腔にとどまらず、全身の健康にも影響を与えている可能性がある。このことから、口腔細菌叢の加齢変化を明らかにすることは、高齢者の口腔および全身の健康を管理し、また、高齢者に多いとされる疾患の予防、治療方法を確立する上で必要不可欠である。本研究では、加齢に伴う口腔細菌叢の変化を明らかにするための第一歩として、全ての歯を喪失し全部床義歯を装着している。特に基礎疾患を有しない高齢者を対象として、その代表的な口腔細菌叢の一つである舌苦の細菌構成を明らかにすることを目的とした。
2.方法
被験者は、本学歯学部附属病院補綴科を受診した患者のうち、上下顎全部床義歯を装着している65歳以上の無歯顎者で、本研究に関し同意の得られた者5名とした。舌苔を採取し、優勢菌の分離・同定を行った。口腔内には偏性嫌気性菌が多数存在することから、偏性嫌気性菌取扱技術を応用して分析した。
3.結果
高齢無菌顎者の舌苔では偏性嫌気性菌の占める割合が32%で、主たる構成細菌は偏性嫌気性菌のVeillonella、通性嫌気性のStreptococcusであった。
4.考察
同様の方法で分析した高齢無菌顎者のデンチャープラーク、唾液では偏性嫌気性菌の占める割合が各々49%、28%で、有菌顎者の歯垢72%に比較して、明らかに減少しており、高齢無菌顎者の口腔内はより好気的な環境になっていることが示唆された。細菌構成では、高齢無菌顎者の舌苔、デンチャープラーク、唾液の三者は類似していることが明らかになった。

Report

(1 results)
  • 1996 Annual Research Report

URL: 

Published: 1996-04-01   Modified: 2016-04-21  

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