全部床義歯における床下粘膜の負担圧分布からみた咬合接触の検討
Project/Area Number |
08771831
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
西村 克彦 鶴見大学, 歯学部, 助手 (30237721)
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Project Period (FY) |
1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1996: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 全部床義歯 / 咬合接触 / 局所負担圧分布 / 圧力センサー / 床下支持組織 |
Research Abstract |
日常臨床で,特に問題の多い下顎全部床義歯を対象に,咬合接触分布と床下粘膜の局所負担圧分布の両者を同時に定量測定する.これにより咬合接触強さや咬合接触分布が変化したときに,床下支持組織が受ける圧分布はどのように変動するか,また圧分布を均等化し,義歯の予後を良好に導くためにはいかなる咬合接触を付与することが望ましいかを検索した. 本学模型実習で使用している上下顎無歯顎模型上で,標準寸法による咬合床を作製後,下顎には人工歯排列を当教室の模型実習書に従い行った.上顎は人工歯を排列せず咬合床のままとし,上下顎蝋義歯のワックスをレジンに置換して実験義歯を完成させた.完成した下顎義歯床基底面にダイヤフラム型圧力センサー(PS-10KA,共和電業社)を7個設置した.また,咬合面には各人工歯1歯につき1個のロードセル(LM-10KAM120,共和電業社)を計8個設置した.上顎義歯咬合堤には,下顎に設置した咬合面のロードセルのスタイラスに対向するよう精密ネジを取り付け,この回転により咬合接触の強弱を図った.以上のように作製した実験装置により咬合接触を様々に変化させ,同時に床下粘膜の負担圧分布の動態を定量的に測定した. その結果,咬合接触分布の変化に伴い床下粘膜の負担圧分布も変化した.また義歯の正中線と左右第1大臼歯の近心辺縁隆線を結ぶ線分の交点付近に咬合接触強さの合力が位置したとき局所負担圧分布の均一化が図られることが示唆された.
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Report
(1 results)
Research Products
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